UTF-8のCSVをExcelで開くには、Windowsでもちょっとしたコツが要るらしい。
当然Macだと、ファイルをダブルクリックして普通に開くとこんな感じに。
で、Macでターミナル開かずにできる方法はないか、いろいろ試してみた。勘所は「BOM付きデータにする」、「CRとLFを区別する」の2点らしい。
mi.appで開いてUTF-16形式で保存したものをExcelで開く
Mac用のテキストエディタとしては定番のミミカキエディット(mi.app)。フリーウェアで入手でき、性能も抜群。Windowsで秀丸エディタを使っていた人なら、近い感覚で使えると思う。
miなら、文字コードも改行コードも指定して保存することができる。
まず、UTF-16に変換してみた。文字化けは直ったが、カンマ区切りを認識してくれない。
メニューの[ファイル]-[開く]から、テキストファイルとして区切り文字を指定してもダメ。
おまけに4行目を見ていただくと分かるが、改行コードの区別がなくなっていて、セル内での改行(LF)が行改行(CR)と認識されているようだ。
UTF-16LEがいいよ、と書いてある記事も多いのだが、mi.appで変換したものを再読み込みした場合、別な方向へ文字化けし、また改行コードの問題は解決しなかった。
mi.appでカンマをタブに変換したものをUTF-16形式で保存して開く
まずはタブ区切りに変換。miで検索・置換ウィンドウを出して、検索オプションの「リターン/タブコード入力可」にチェックを入れると、文字列入力エリア内でタブキーを押すだけで、タブコードが入力できる。
置換したら、UTF-16形式で保存。念のため、拡張子をcsvからtxtへ変換しておいた。
で、Excelのメニューで[ファイル]を[開く]と、テキストファイルウィザードが立ち上がるので、区切り文字をタブと指定して……
えーー。
だめだ、改行ががが。うーんうーん。
あーでもないこーでもないと、試してみるが、よく分からない。そうこうしているうちに、別のファイルと間違えて、Finderからファイルを右クリックして「このアプリケーションで開く」でExcelで開いてしまった。
あ、あれ?
普通に開いた。改行コードも区別できてる……。どゆこと?
試しに拡張子を元のcsvに戻してみる。タブ区切りなのに。
こちらもExcelメニューのファイルオープンだと、テキストファイルウィザードが開いて改行コードがわやになる。
が、Finderからファイルをダブルクリックすると、普通に開いた。タブ区切りなのに。・゚・(ノ∀`)・゚・。
結論
というわけでExcel 2008 for Macユーザーの皆さん、UTF-8コーディングのCSVファイルを入手しやすく、扱いやすいアプリケーションで開く方法は、以下の通り。
- CSVファイルをフリーウェアのテキストエディタ、miで開く
- カンマをタブに置換
- UTF-16形式で保存
- Finderからファイルをダブルクリック、または右クリックメニューの「このアプリケーションで開く」で開く
以上、お困りの方はお試しあれ。
余談
miであーでもないこーでもないと試す羽目になったのは、miでは「改行コードの種別を表示上判別できない」から、というのもあった。
miで開いたから改行コードが変わっちゃったのかなー、それとも見た目に分からないだけで保持されてるのかなー、どっちだろー、と悩んでしまったのだ。
改行コードが判別できるエディタをいろいろ探したのだが、結局は自分でもう持っていた。「もしかしてHTMLエディタに特化してるやつなら……」と普段はHTMLやCSS、Javascriptの編集に使っている「Coda」で開いてみたら、LFとCRでは色が違った状態で表示できた。shift+returnキーで、デフォルトでない方の改行コードも入力できる。
Codaはシェアウェア(8,500円)なので、仕事などで使う人にしかお薦めできないが、FTPソフトのTransmitとの連携もできるので、コーダーさんなら持っていても損はないかも。
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