「天使と悪魔」、原作は読んでいたのですが、映画も見てきました。
原作を読んでいても楽しめます。
むしろ、原作を読んでなくて「バチカンの陰謀」とか「フリーメーソン」とかいう類いのアレに興味がないと、ストーリーを追うのが大変かも。筋自体はまとまっていてスッキリと見られるのですが、結構身の詰まった内容でした。
でもね、最も面白かったのは、象徴学を使ってミステリを解いていくというメインストーリーでも、ローマの遺産である美しい教会や彫刻、町並みといった観光ガイド的な視点で見たときの魅力でもありません。
冒頭と終わりの方にちょっと出てくるだけなのに、陰の主役的存在。そう。
反物質です。こいつの取り上げ方が超ファンタジー。
スタートの舞台はCERNです。粒子を加速してぶつけて、反物質をつくろうという実験中。観測室のモニタに素粒子の軌跡が「CGクオリティで」表示されています。うーん、本物もこういうモニタなんでしょうか? オーバースペック気味な感じです。
続いて「磁場を使った特殊な容器で反物質を閉じ込める」のはいいのですが、透明な容器の中に反物質が「もや〜ん」としているのが見えます。見えます、ん? 見えちゃダメなんじゃないのかな?
まあ、見えるのは映画的なお約束だとして、肉眼で見える量の反物質が物質と出会ってこのぐらいで済むんだー。っていうか! アッーーーーー!
というわけで、上映時間いっぱい、釘づけで楽しみました。公開直後でなければ、平日の19時半上映とかでもガラガラなのねん。反っくり返ってカウチポテト状態でビール飲みながら見られる幸せ♪
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