セールスの電話なんて滅多にかかってこないんです。ハローページにもどこにも出してないから。
でも、ネットワークのサービス(特にADSL回線問屋)って、手当たり次第に対象地域の番号に電話しまくる、という手段があるわけですよ。
土曜の昼下がり。
「もしもし」
(私、お作法的には間違ってても、自宅では名乗りません)
「あのぉ、こちらは、NTTから委託を受けて、インターネット接続のご案内を、しております、ソフトバンクほにゃららの、〓〓です」
(ははぁ「NTTのほうから来た」回線問屋の販売代行か。しかもなんかイラつく速度でしゃべるねーちゃんだな)
「どういったご用件ですか?」
「インターネット接続については、お宅では、奥様が担当されていらっしゃいますかぁ?」
「はい」
(と言ってから、しまった、つい癖で、と思った。ここで「いいえ(だってうちには奥様はいらっしゃらないし、私は奥様ではないもの)」と答えておけば、次は「ではご主人様はご在宅でしょうか?」「いいえ(だってうちにはご主人様はいらっしゃらないから、ご在宅なわけがないじゃない)」で話はすんなり終わったかもしれないのだ)
「お宅のご住所が、NTT収容局からの距離が、2.1キロ以内でして、新しく料金が安くなるプランの対象となっておりまして……」
(ははぁ、線路長の合ってる電話番号だけ順番に狙いがけしてるな、と気づく。たぶん局からの距離が短いと効果が出やすい高速ADSLで、乗り換えるとなんかキャンペーン割引とかなやつ。だから今すでに高速ADSLで同じ速度が出てても、損はしないですよ、お客さん、って感じだろう)
「新しいサービスだったら必要ないんで」
「いえ、新しいサービスではなくてですね。今、ADSLと光とどちらをお使いですかぁ?」
(乗り換えたりしなきゃならないんだったら、ユーザに取っちゃ新しいサービスなんだよ、ぼけ)
「ADSL」
「それはプロバイダさんの」
「そうです」
(今までのセリフまわしだったら、なんで知らないのアンタっていうような質問ばかりなんだけど。住所も回線種別もプロバイダも知ってる「はず」だろw)
「それでは!@#$%&……」
(プロバイダでADSLは変わりませんから、新サービスではない、って言いたいようだったがもう聞いてないから知らない)
「いや、今忙しいんで話し聞いてる暇もないし切りますよっ」(がちゃん)
電器屋さんで回線買った人とかだと、「この人私の住所も知ってるし、電話番号も知ってるし、なんかオフィシャルな案内なのね。きっと名乗って
ないけど名前も知ってるはず☆」と思っちゃうようなセリフまわし。
暇だったら、引っ張るだけ引っ張ってから、「あっ、ちょっと用事が!
じゃあ私の住所に案内送っといてくださいね(はぁと)」(がちゃん)、とかしたいところでした。
それにしても今どき、気持ちのいいセールス電話って成立しないのかしら。結論から言ってくれたほうがまだ付き合えるし、お互いの時間の無駄にならないんだけど。
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